韓国でこの夏、「鬱陵島沖で発見された沈没船に15兆円相当の金塊が積まれている」という情報が駆け巡った。
 発表したのは海洋技術会社「シンイルグループ」で、見つかった船は日露戦争の日本海海戦に参加、最後は自沈したバルチック艦隊の「ドミトリー・ドンスコイ号」で、15兆円相当の金塊などが積まれていると報告。同社は引き揚げのために関連会社が発行する仮想通貨への投資を呼びかけ、約9億円を集めたという。
 しかし一向に引き揚げは始まらず、金塊があるという証拠も提示されない中、調査にあたったシンイルグループ技術諮問委員は「腐食が激しくて、引き揚げる価値のあるものは今のところない」とコメント。疑問の声も上がるなか、シンイルグループは社名を変え、地元メディアは会長が海外へ雲隠れしたと報じた。さらに会長職を引き継いだ崔氏も「150兆ウォン(15兆円)という文言はマスコミの報道から引用したもので、当社が主張しているものではない」と主張。