10月24日から茨城県・取手国際ゴルフ倶楽部 東コースで開催される男子プロ・AbemaTVツアーの最終戦「JGTO Novil FINAL」に、ベストスコア65の記録を持つ、“一風変わった”社会人最強ゴルファー・金井篤司さん(54歳)の参戦が決まった。
金井さんはプルデンシャル生命に勤務し、同社公認のゴルフ部「カミカゼ」のキャプテンを務めている。今年9月に行われた「日経カップ 企業対抗ゴルフ選手権2018」(主催・日本経済新聞社)において並み居る大企業のゴルフ部を押さえて頂点に立つなど、最強アマチュア軍団の顔的存在だ。
普段、チームのトレーニングは個別で行っており、金井さん自身は週1回、埼玉県にある嵐山町のゴルフ場でラウンドや打ち込みを行っている。互いに切磋琢磨して日経カップを制した「カミカゼ」の活動については次のように説明をする。
「年に1度の合宿は行っています。走り込みこそありませんが、朝7時からの打ち込み、ラウンド、さらに夕方5時まで打ち込みというハードな2日間。今年は31歳から57歳までの27人が参加しました」
“一風変わった”というのは、公私を両立するスタイルだ。フルコミッションという同社特有の評価制度を最大限活用し、アマチュアの試合が行われる4月から6月は、毎月10~15ラウンドをこなしながら試合出場を優先。一転して試合の無い12月から3月は仕事に没頭する。本人曰く、ゴルフシーズン中の本業での稼ぎは「ゼロということはないが、ほぼ仕事をしていないに等しい状態」だというが、職場と上司の理解を追い風にしてメキメキと実力をつけてきた。
今回AbemaTVツアーへの参戦を決意したことについて金井さんは、「プロの試合に交じって、その雰囲気を肌で感じてみたい。また私のような社会人ゴルファーがプロと一緒にプレイをすることで、プロアマの垣根に風穴を開けたいという気持ちがありました。2日間ラウンドして150を切れたら、とは思っています。プロとアマの力の差はわきまえているつもりですが、最高目標は予選通過です」と話した。
また「わきまえている」というプロとアマの違いについては次のように表現する。
「アマチュアは出たとこ勝負なのに対して、プロはアドレスから打つボールに至るまで、すべての動きに意思がある」
32歳まで社会人野球でプレーしていた金井さんだが、野球経験者はビッグスライスを打つことが多いと話す。自身も38歳でゴルフを始めてから、徹底的にティーショットを磨いてきたという。そうして身につけた280ヤードに迫る正確なティーショットを軸に「フェアウェイさえ外さなければ、アプローチとパターで勝負できる」と謙虚さの中に自信をのぞかせると、「一緒にプレイすることもある伊藤誠道プロにはこの話をしていないので、現地で驚かせてやりたいですね(笑)。プレイでは、場面に応じてしっかり打ち分けをして、アマチュアでもこんなボールが打てるんだ、というところを見てもらいたい」と力強く語った。
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