2004年、当時のブッシュ政権を強烈にこき下ろして世界中で大ヒットした映画『華氏911』のマイケル・ムーア監督による新作『華氏119』がまもなく日本でも公開される。26日放送のAbemaTV『AbemaPrime』では、司会進行の小川彩佳アナが、アメリカ在住のコラムニスト・町山智浩氏と、アメリカ政治が専門の前嶋和弘・上智大学教授に話を聞いた。
 「この映画でいくつかのことを提案した。その目的は狂気に満ちた状況を終わらせて、元の方向性に戻るためで、それは皆にとってより良い国にするためのものだ」。ムーア監督がそう話す同作は、トランプ大統領への批判を全面に打ち出すというよりも、むしろオバマ前大統領やヒラリー・クリントン氏らの民主党の"ダメっぷり"を描いている。これまでのように、渦中の人を自ら直撃するスタイルの作品を期待した人は肩透かしを食らうかもしれないが、作品の裏にはアメリカを思う彼の強い願いが込められているようだ。