尖閣の国有化以降の"冬の時代"を経て、先週、安倍総理が7年ぶりに中国を公式訪問。習近平国家主席もにこやかに雪解けムードを演出した。しかしその裏で、海上自衛隊が南シナ海で潜水艦を使って異例の実戦訓練を行っていたことが報じられた。
 しかもその海域は、中国が一方的に領有権を主張、人工島を次々と建設し、滑走路やレーダーを配備して軍事拠点化している、いわゆる"赤い舌"の内側だ。訓練について、小野寺防衛大臣(当時)は「南シナ海での潜水艦訓練は15年以上前から幾度も実施、昨年度、一昨年度にも行った」としている。