2年遅れで10月に開場した豊洲市場。小池都知事が延期を表明してか、追加工事の費用は約38億円、移転延期による市場関係者への補償費用は100億円以上に上っている。さらに東京オリンピックに向けた交通の大動脈・環状2号線の整備も間に合わなくなってしまった。
 この2年間について小池都知事は今月11日、「安全性を将来のリスクも見据えた形で確保できたということで有意義ではなかったか」と強調しているが、前任者である舛添要一前都知事は、「時間とカネの無駄遣い。小池氏が政治工作のため移転問題を利用した」と断じている。