11月3日、さいたまスーパーアリーナ・コミュニティアリーナで開催されるK-1のスーパーファイトに、城戸康裕が出場する。
(公開練習でも足の痛みをアピールした城戸)
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日本中量級屈指の強豪として活躍してきた城戸。70kgから67.5kgのウェルター級に階級を下げても結果を出し、6月大会の勝利で久保優太が持つタイトルに挑戦することが内定していた。しかしこの試合は久保が交通事故で欠場となり、今回はジョナサン・トゥフと対戦することに。
しかも、未知の相手との闘いを前に、最近で皮膚が化膿する蜂窩織炎になってしまった。久保戦に向け勢いをつけたい試合だが、城戸に話を聞くと「今回はワケが分かんないモチベーションですよ」と言う。
「6月からずっと試合がないよりは、(久保戦までに)1試合挟んだほうがいいって判断したんですけど、そこでまさかの蜂窩織炎っていうね(苦笑) なんとも言えない状況になっちゃいました」
対戦相手のトゥフについては、警戒しつつも「僕はどのタイプが相手でもそこまでやりにくいとかはない。リーチの長さをしっかりと活かして闘えれば」と城戸。とはいえ爆発力が持ち味のトゥフは久保とは違うタイプだけに、「仮想・久保」としての前哨戦にはならないだろう。
「前哨戦じゃないとすると何戦なんですかね(笑) うーん、どうなんだろう。試合間隔があくのも嫌ですけど、ここでケガする可能性もあるんでやらないほうが安全ではありますよね。ホント。よく分かんないモチベーションですよ(笑) 今回はイレギュラーなことが多すぎてわけわかんない」とはいえ「やるって言った以上は断る選択肢はないですからね」この試合でプロ70戦。歴戦のツワモノだけにゆるぎない軸もある。
「僕は大器晩成とまではいかないけど、30すぎてから強くなるタイプだなと思ってきて。この歳までやってるとは思わななかったけど、強くなってる感覚はありますね。昔との違い? 前より頭を使うようになりましたね。考えてやる。練習も量じゃない、質だなって」
公開練習でも「体はボロボロ」、「戦闘力2くらい」と語った城戸。会場がさいたまスーパーアリーナのコミュニティアリーナだけに「当日キャンセル」を示唆して笑わせる場面もあった。それでも「格闘頭脳」という最大の武器は失われていない。