セリエAを7連覇中と国内で敵なしの強さを見せるユヴェントス。彼らの目標は、これまでと同様にスクデットを獲得することと、それ以上に悲願のチャンピオンズリーグを制覇すること。そんな彼らは“CLに愛された男”を獲得し順風満帆のスタートを切った。
CLに愛された男がビアンコネリを悲願達成に導くか!?
セリエA8連覇を目指すビアンコネリは、今季も王者の戦いぶりを見せている。リーグ戦11試合を終えて、10勝1分けの勝ち点31。2位のインテルとは6ポイント差と、すでに独走態勢に。さらに、11試合を終えて勝ち点31はクラブ史上最高のスタートであり、セリエA内でも昨シーズンのナポリ、2013-14シーズンのローマに並び最高の成績となっている。
近年、イタリア内で圧倒的な力を見せているが欧州での戦いを見てみると、リーグ戦7連覇中にCLでの最高記録は2014-15シーズンと、2016-2017シーズンの準優勝。最後にビッグイヤーを掲げたのは1994-95シーズンと22年も遡る。
今季こそは――。
悲願の欧州タイトル獲得に向けて、今季は出だし好調。プレミアの強豪であるマンチェスター・ユナイテッド、スペインで復権したバレンシア、スイスリーグの王者であるヤング・ボーイズと曲者揃いとなったグループH。ユヴェントスは、初戦のバレンシア戦を2-0で勝利すると、続くヤング・ボーイズ戦でも3-0と快勝。さらに、オールドトラフォードで行われたマンチェスター・ユナイテッド戦でも1-0で勝利するなど3戦完封の3連勝を飾る。
この結果、日本時間7日の29時から行われる第4節のマンチェスター・ユナイテッド戦の勝敗次第では、グループステージ突破が決定。さらにもう1試合の結果次第では、首位通過も決まるなど、頭一つ抜け出している。
これまで以上にリーグ戦とCLで好成績を残している要因の一つは、今夏に加入したクリスティアーノ・ロナウドにあるだろう。
クラブレベルではプレミアリーグ3回、リーガエスパニョーラで2回優勝し、ポルトガル代表としてもユーロを制覇した。個人でも世界最高の選手に贈られるバロンドールを5回獲得。ここでは書き記せないほどの功績を収めてきた世界有数のトッププレーヤーだ。
そんなC・ロナウドが今夏、レアル・マドリードを離れてユヴェントスに加入した。守備の国であるイタリアで、スペイン時代のように結果を残せるのか懐疑的な目が向けられていたが、リーグ戦の序盤こそ苦戦するもフタを開けると11試合で7ゴール6アシストと完璧なパフォーマンスを披露している。
CLでは2試合の出場で未だノーゴールだが、心配する必要はない。これまでにビッグイヤーを5回掲げ、得点王にも5度輝き、通算得点ランキングではあのバルセロナのリオネル・メッシを差し置いて、105ゴールでトップに立つ“CLに愛された男”。また、新しいチームに馴染んできたことはリーグ戦が実証済みだ。
さらに、同僚のフランス代表MFブレーズ・マテュイディはフランスメディア『RMC』のインタビューで「彼がいるとチームはもっと強くなる。彼こそがリーダーだ」と、新加入ながらもすでに絶対的な選手であることを強調している。
22年前にマルチェロ・リッピ監督の下でビッグイヤーを掲げたクラブのOBであるジャンルカ・ヴィアッリ氏は、イタリアメディア『Gazzetta dello Sport』のインタビューでC・ロナウドへの期待を次のように語った。
「22年前のチームはCLを制覇した。しかしすべての面において、今のチームのクオリティは当時を上回っている。それは単純なことで、世界最高の選手がピッチの中にいるからだ」
盤石の闘いぶりを見せるユヴェントスが22年ぶりの欧州制覇へ――。“CLに愛された男”の本領発揮はこれからだ。
予想サイトの『SUPERCHOICE』では、今回のユヴェントスvsマンチェスター・ユナイテッド戦で「最初のゴールを決めるのは?」という投票を開催中。6日17時の時点の予想は、パウロ・ディバラが4.75倍で1番人気。C・ロナウドは5.23倍で3番人気となっている。
文・川嶋正隆(SAL編集部)
写真・アフロ