
ニュースやオークションなど様々なサービスを展開している、日本最大級のポータルサイト「Yahoo! JAPAN」。サービスの1つ「Yahoo!ショッピング」は、戦国時代のネットショッピング業界にあって、取扱高はAmazon、楽天に続く第3位に。商品数は約3億点と日本一の規模を誇る。
そのYahoo!ショッピングでいま、さらなるサービス向上のための“マル秘プロジェクト”が進行している。今回、AbemaTV『AbemaMorning』は独占取材に成功した。

「ネット通販で思っていたものと違う商品が届いたり、いつ届くかわからない、欲しい商品がどこにあるかわからないというような、“ネット通販特有の体験”を減らしていくところを一生懸命頑張っているチームです」(Yahoo!ショッピング広報担当の池田瞳さん)
プロジェクト名は「BX-JAPAN」。BXは「Buyer(客) Experience(経験)」の略で、客が買い物する際に“いい経験”をしてもらう施策を考えている、技術開発を行う専門チームだ。約1年半前に結成され、今回がメディア初公開となる。

BX-JAPANの特徴は主に3つ。チームのツートップを担う杉本務さん、冨永大二朗さんに話を聞いた。
(1)お客さんの“視点”を分析

「ユーザーがどうやって商品を探しているのか、どういうところを見ているのか。実際にユーザーにサイトを使ってもらって、目の動きがどうなっているのかを見る」(杉本さん)。
定期的なモニター調査で、ユーザーに特殊な機器を付けてもらい商品ページをどのように見ているのかをチェック。目線を分析して、結果をもとに商品ページを改善している。
(2)表示速度のアップ

「スマホをいじっていて、クリックしたのに(速度が遅く)次のページが表示されないという経験は皆さんあると思う。ネット通販になると(影響が)顕著になって、表示速度が遅いとお客さんがいなくなってしまう」(杉本さん)
表示スピードがアップしたことで、商品ページの閲覧だけでなく実際に購入する客が増えたという。コンマ数秒早くなるだけで、月の売り上げが数億円アップすることも。
(3)業界初“オートキャンセル”

「通販を使っていると、注文したのに在庫がないということがある。(在庫で)キャンセルされそうなものを、Yahoo!ショッピングのAIシステムで検知、予測してお客さんが買えない状態に自動でしたりする」(冨永さん)。
BX-JAPANが開発した独自のシステムにより、「注文後にキャンセルされた」というケースが50%減少。業界初となる仕組みで特許も取得した。
さらに、商品ページをどこまでスクロールしたのかデータを取り、レイアウトを並び替えるなどの施策も行っているという。日本最大級の「Yahoo!ショッピング」。身近な存在として、ますます簡単で便利なサービスが期待される。
(AbemaTV/『AbemaMorning』より)





