プロのバスアングラーは本場・アメリカを目指す。バスフィッシングの本場がアメリカで、そのメジャーな大会に出場するのがアメリカを目指すことになるので当たり前だが、この傾向はトーナメンターと呼ばれるアングラーに強く見られる。
 日本のシーンで活躍し、実績を重ねてから本場に渡るというパターンは、いまや海外で活躍するプロスポーツ選手のセオリーになってはいるが、一方でいきなり本場に渡ってチャレンジする者もいる。それが、内山幸也だ。国内のトーナメントにも参加はしていたが、若くしてアメリカに渡った。そして若者らしく“色々あって”日本に戻ってきた。色々と言うのはつまるところ、活動における現実に直面しての諸々である。しかし、その内なる心には並々ならぬ思いがあるに違いない。