史上最年少14歳2カ月で四段昇段を果たし、直後にプロデビューから史上最多の29連勝を記録するなど、一躍将棋界のスターとなった藤井聡太。29連勝の最中に行われたAbemaTV「炎の七番勝負」では、羽生善治三冠(当時)に初対決で初勝利し、さらに大きな話題を呼んだ。その後も数々の最年少記録を樹立。七段になった現在でも、勝率8割を超える圧倒的な成績を残し続けている。そんな若き棋士・藤井聡太の名局集だ。
◆将棋界のレジェンドに初挑戦! 藤井聡太四段・炎の七番勝負 羽生善治三冠戦
デビューまもない藤井四段(当時)が、将棋界の若手・トップ棋士、計7人に挑戦するAbemaTVオリジナル企画の最終戦。ここまで6局を5勝1敗と、関係者の予想をはるかに上回る結果を出した藤井四段が、羽生三冠に挑んだ将棋とは…。
◆30連勝目前! 第30期竜王戦決勝トーナメント 佐々木勇気五段対藤井聡太四段
デビュー以来29連勝を達成し、一気に「時の人」となっていた藤井四段(当時)。天才棋士の登場に日本中が「藤井フィーバー」の沸く中で行われたのが、竜王戦決勝トーナメントの2回戦。対戦したのは若手のホープ、佐々木勇気五段(当時)だった。大勢の報道陣が詰め掛けた29連勝の瞬間を視察までした佐々木五段の執念も光った一局。
竜王戦は8つあるタイトル戦の中でも最高峰のタイトル。優勝賞金4320万円は将棋界最高額。1組から6組に分かれて行われるトーナメント戦を勝ち抜いた棋士が計11人が挑戦者決定トーナメントを行い、優勝者が竜王七番勝負へと進出する。各組は「ランキング戦」と呼ばれ、昇級・降級があり、上位組になるほど複数の棋士が挑戦者決定トーナメントに進出するなど、挑戦権獲得に近づける。連続5期または通算7期、同タイトルを保持した棋士には「永世竜王」の資格が与えられ、現在資格を持っているのは羽生善治竜王、渡辺明棋王の2人のみ。羽生竜王が、プロ入り後初めて獲得したタイトルとしても知られている。読売新聞社主催。
◆AIを超えた! 将棋界を騒然とさせた藤井聡太の神の一手 第31期竜王戦5組ランキング戦決勝 藤井聡太七段対石田直裕五段
将棋ソフト(AI)がプロ棋士を上回ることが定説になりつつある中、その一手がAIの予想を超えたとして大きな話題となった一局。終盤に大駒・飛車を成り捨てる衝撃の一手は、AIでは「悪手」とされていたが、結果的にはこの一手がきっかけで藤井七段は勝利をおさめた。
◆初代「最速最強」に! AbemaTVトーナメント決勝 藤井聡太七段対佐々木勇気六段
羽生善治竜王の着想から生まれた持ち時間5分、一手指すごとに5秒加算される「フィッシャールール」を採用した「最速最強」決定トーナメント。予選から破竹の勢いで勝ち上がった藤井七段が、決勝で対戦したのは連勝記録を30連勝目前で止められたライバル佐々木六段。その時以来の対戦となった勝負は…。
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