日本将棋連盟による11月19日週の公式戦は、20日の行われる順位戦C級1組で「東の増田、西の藤井」と呼ばれる若き天才、藤井聡太七段と増田康宏六段の対局が行われる。21日の王将戦リーグでは佐藤天彦名人と豊島将之二冠が対決。24日からは羽生善治竜王が、タイトル通算100期に向けて王手をかけるべく竜王戦第4局に臨む。主な対局は以下のとおり。
11月19日(月曜日)
王位戦予選 先崎学九段VS飯島栄治七段 (携帯中継)
王位戦予選 井上慶太九段VS佐藤紳哉七段 (携帯中継)
王位戦予選 船江恒平六段VS千田翔太六段 (携帯中継)
11月20日(火曜日)
順位戦C級1組 青野照市九段VS近藤誠也五段 (携帯中継)
順位戦C級1組 佐々木勇気六段VS杉本昌隆七段 (携帯中継)
順位戦C級1組 藤井聡太七段VS増田康宏六段 (ニコニコ生放送・AbemaTV)
順位戦C級1組初参戦の藤井七段は6回戦(1回は抜け番)を終えて5戦全勝。前期、全勝で1期抜けを果たしたC級2組から数えて、順位戦負けなしの15連勝中だ。今期も1期抜けを目指す藤井七段にとって、ヤマ場となるのが今回の増田六段戦。どちらも若き天才棋士として「東の増田、西の藤井」と呼ばれることもある。藤井七段の史上最多記録、29連勝の際に敗れた増田六段が、今期の竜王戦決勝トーナメントで1年ぶりに雪辱を果たしたことで、将棋界でも注目を集めた。公式戦1勝1敗の若きライバル対決だ。持ち時間は各6時間。
順位戦C級1組 阿部健治郎七段VS安用寺孝功六段 (携帯中継)
順位戦C級1組 西尾明六段VS都成竜馬五段 (携帯中継)
マイナビ女子オープン本戦 岩根忍女流三段VS礒谷真帆女流二級 (携帯中継)
11月21日(水曜日)
竜王戦4組昇決 佐々木慎六段VS遠山雄亮六段 (携帯中継)
順位戦A級 羽生善治竜王VS阿久津主税八段 (AbemaTV・携帯中継)
佐藤天彦名人への挑戦権をかけたA級は、10人中4人の棋士が5回戦まで終え、豊島将之二冠が5戦全勝で単独トップ。4回戦までで1敗は羽生竜王、広瀬章人八段、三浦弘行九段の3人で、いずれも豊島二冠との直接対決を残していることから、この4人を中心に挑戦権争いが繰り広げられる。前回、挑戦しながら名人位を獲得できなかった羽生竜王としては、先手番で迎える本局でしっかりと白星を重ねたいところだ。持ち時間は各6時間。
順位戦A級 広瀬章人八段VS稲葉陽八段 (携帯中継)
王将戦挑決リーグ 佐藤天彦名人VS豊島将之二冠 (将棋プレミアム・携帯中継)
今年度28局で22勝6敗と、プロ入り後初めて勝率5割を切った昨年から復調した佐藤名人が、8大タイトル唯一の複数冠を持つ豊島二冠と対戦。7人によるリーグ戦で、現在佐藤名人は4局終えて3勝1敗、豊島二冠は2勝2敗。既に広瀬八段が全6局を終えて4勝2敗としており、佐藤名人は勝てばプレーオフ以上が確定、豊島二冠は負ければ挑戦権獲得の可能性がなくなる一局だ。持ち時間は各4時間。
女流王座戦第3局 里見香奈女流四冠VS清水市代女流六段 (携帯中継)
第1、2局と里見女流四冠が勝利し、3期連続4度目のタイトル獲得に王手をかけている。里見女流四冠は先週、男性棋戦で今年度6勝目を挙げるなど、充実ぶりを見せている。持ち時間は各3時間。
11月22日(木曜日)
順位戦A級 佐藤康光九段VS三浦弘行九段 (携帯中継)
順位戦B級1組 渡辺明棋王VS松尾歩八段 (AbemaTV・携帯中継)
順位戦B級1組 行方尚史八段VS谷川浩司九段 (携帯中継)
順位戦C級2組 西田拓也四段VS梶浦宏孝四段 (携帯中継)
11月23日(金曜日)
叡王戦本戦 斎藤慎太郎王座VS藤井聡太七段 (ニコニコ生放送・携帯中継)
初タイトルを取った斎藤王座に藤井七段が挑戦する本局。昨年3月に放送されたAbemaTVの非公式戦「炎の七番勝負」では、デビュー間もなかった藤井四段(当時)が斎藤七段(当時)に勝利したが、同じく昨年の7月に行われた公式戦初対局では、斎藤七段が貫禄を見せた。持ち時間は各3時間。
11月24・25日(土・日曜日)
竜王戦第4局 羽生善治竜王VS広瀬章人八段 (ニコニコ生放送・AbemaTV・将棋プレミアム・携帯中継)
第1、2局を羽生竜王、第3局を広瀬八段が勝利して迎える第4局。連勝スタートだった羽生竜王は、第3局でも優位に対局を進め、一気に3連勝かと思われたが終盤の逆転劇で広瀬八段が一矢報いた形となった。今回は広瀬八段の先手番で行われるだけに、広瀬八段はタイに戻したいところだ。羽生竜王のタイトル100期もかかるシリーズの大きな分岐点となる対局だ。
11月24日(土曜日)
倉敷藤花第2局 里見香奈女流四冠VS谷口由紀女流二段 (携帯中継)
11月25日(日曜日)
倉敷藤花第3局 里見香奈女流四冠VS谷口由紀女流二段 (携帯中継)
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