内部通報がきっかけとみられる日産自動車のカルロス・ゴーン容疑者とグレッグ・ケリー容疑者の逮捕。その背景に、日産とルノーの経営統合構想が関係しているのではという見方が浮上してきている。
 イギリスのフィナンシャル・タイムズ紙は20日、経営統合を進めようとするゴーン容疑者に対し、日産の経営陣が反対の姿勢を示していたと報じた。このことについて日産の西川廣人社長は19日の会見で「それは聞いてない」と否定。数か月で実行されるという見通しだったと言われていることについては無言を貫いた。また、志賀俊之取締役(産業革新機構会長)は「私がその取締役会等でその議論に参画したということではないが、おそらく執行部の中で議論されているのかなとは想像していた」とコメントしている。