24日、映画『日日是好日』(にちにちこれこうじつ)の大ヒット舞台挨拶が行われ、主演の黒木華と大森立嗣監督が登壇した。
舞台挨拶の冒頭、観客動員88万人、興行収入10億円を突破したことが報告されると、黒木は「映画館に足を運んでくださり、ありがとうございます。こうして劇場でみなさまにお会いできるということを心から嬉しく思います。嬉しいとしか言いようがないです」と感謝の言葉を述べた。大森監督は「こんなにお客さんが入った映画を作ったことがないのでよくわからないんです」と笑いを誘い、 「(この大ヒットが)映画界の映画作りに、若い人が映画を作れるようになったりなど、少しでも影響を与えることができたらと思います」とコメント。黒木は大ヒットを実感したこととして、「お茶をやっていたんです」と話しかけてくれる人が増えたと言い、「また、お茶をやろうかなと思った、という感想をうかがうこともあります」と笑顔を見せた。
また、映画賞でのノミネート(※)も続き、大森監督は、「俳優さんが賞をとってくれることがすごく嬉しい」と喜び。黒木が「樹木さんとお芝居ができたことが財産になりました。特別な思いのある映画でのノミネートは嬉しいです」と語ると、大森監督は「本当は樹木希林さんに(大ヒットしましたと)言いたいんですよね。『こんなに宣伝費のない映画で本当に大丈夫?』って心配していたので」とお茶の師匠・武田先生を演じ、9月に亡くなった樹木希林に思いを馳せた。海外での公開についても、大森監督は「もちろん“お茶”に惹きがあると思いますが、自然を感じて生きていくという感覚が伝わってほしいし、どのように観てもらえるのか興味があります」と期待を語った。
また、24日未明に決定した2025年の大阪万博開催について話が振られると、大阪出身の黒木は、「地元で行われるのは嬉しいです。私も行きたいです」とコメント。 前回、大阪万博が行われた1970年生まれの大森監督が、「2025年には55歳」と言うと、黒木は「私は35歳です」 と返し、大森監督が「デートしよう。」と誘うと、「デートしましょう。見に行きましょう」と万博でのデートを約束し盛り上がった。
最後に今年一年について振り返り、映画やドラマで大活躍の黒木は、「番宣にたくさん出ました。バラエティが苦手だったのですが、もう任せてください(笑)」。来年について、大森監督が「粛々と映画を作る。それとプライベートを充実させる」と語り、黒木も「粛々とお芝居をしたいです。そして私もプライベートを充実させます。英語の勉強とか海外にも行きたい。アメリカとか札幌の雪まつりなど行ったことがないところに行きたいです」と来年の抱負を述べ、舞台挨拶は終了した。
(※ 報知映画賞にて「作品賞」「監督賞」「主演女優賞」「助演女優賞」で、日刊スポーツ映画大賞にて「主演女優賞」「助演女優賞」「石原裕次郎賞」でノミネート)