小結・貴景勝(千賀ノ浦)が13勝2敗で自身初の幕内最高優勝を果たした。大関・高安(田子ノ浦)と並んで迎えた千秋楽は、自ら先に白星を挙げると、高安が結びの一番で敗戦。決定戦の準備をしていた貴景勝は「まさかできると思っていなかった」と、優勝の瞬間は兄弟子・貴ノ岩と抱き合い、場所直前に部屋を移籍する中でも動じず、自分の相撲を取り続けて賜杯を抱いた。インタビュー全文は以下のとおり。
-おめでとうございます。
ありがとうございます。
-初優勝、どう感じていますか。
まさかできると思っていなかったので、日々毎日の相撲を取り切れてよかったです。
-優勝決定の瞬間はテレビを見ずに決定戦の準備をしているように見えました。
決定戦になると思って、最初から準備しました。その中で決まって、よかったと思います、はい。
-実際、決まった瞬間はどんな感情が沸いて来ましたか。
少し頭を整理するのに時間がかかりましたけど、徐々に喜びが上がって来ました。
-昨日、高安関との直接対決で並ばれて今日はどんな風に考えていったんですか。
昨日の夜から自分とどう向き合っていくかで、弱い自分が出そうに何回もなりましたけど、諦めずにやってきてよかったと思います。
-今日は立ち合い、合いませんでしたが、どうだったんですか。
緊張しましたけど、まず力を出し切ることが目的であって、それを忘れてはいけないと思いながら。
-優勝決まった瞬間は兄弟子の貴ノ岩関と抱き合っていました。
兄弟子たちのおかげで自分も強くなれたので、感謝してこれからもやりたいと思います。
-今場所は千賀ノ浦部屋に移って初めての場所。環境の変化にどう考えていったんですか。
場所前からすごいいい稽古ができましたし、新しい部屋でも一生懸命頑張っていくことがつながると思いまして、日々やってきました。
-実際、今場所は一番何がよかったんでしょうか。
白星黒星を考えずに、内容を求めて相撲を取ったので、それがよかったのかわからないですけど、白星を挙げることができてよかったです。
-今日は子供のころから二人三脚で歩んできたお父さんの前で優勝を決められました。
小さいころからプロで活躍するということが、親子での目標で、そこを少し結果を出すことができて本当によかったなと思います。
-お父さんにどう報告したいですか。
小さいころから飯食うのもなんでも、一緒にやってきたので、その分を少し返すことができて本当によかったと思いますし、ありがとうと言いたいです。
-来年はいよいよ大関という番付も考えていかないといけませんが、いかがでしょうか。
来場所成績残せなかったら、これこそダメなので、たがをしめて、一日一日頑張って、黒星につながってもしっかり自分の相撲を取り切ってやってきたいと思います。
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