趣里、菅田将暉らが出演する映画『生きてるだけで、愛。』の関根光才監督が、優れた新人監督に贈られる「新藤兼人賞」にて銀賞を受賞した。

『異類婚姻譚』で第154回芥川賞を受賞、小説家・劇作家・演出家としてマルチに活躍する本谷有希子氏の、芥川賞・三島賞候補作となった傑作小説『生きてるだけで、愛。』が待望の映画化、現在大ヒット上映中。
キャストには、主演の趣里をはじめ、菅田将暉、田中哲司、西田尚美、松重豊、石橋静河、織田梨沙、仲里依紗ら実力派俳優が集結し話題に。すでに映画を観た観客からは、「趣里の壮絶な演技に心揺さぶられた」「間違いなく日本映画の新たなる傑作」など、SNSを中心に絶賛の声が続出している。

そしてこの度、本作でメガホンをとった関根光才監督が、優れた新人監督に贈られる「新藤兼人賞」にて銀賞を受賞した。協同組合・日本映画製作者協会は、将来性のある新人監督と、優秀なプロデューサーに贈る2018年度の「新藤兼人賞」金賞・銀賞、プロデューサー賞の受賞者を決定した。また、本年度は「日本映画製作者協会 特別賞」の贈賞も行う。
「新藤兼人賞」金賞・銀賞は、「この監督と組んで仕事をしてみたい」「今後この監督に映画を作らせてみたい」というプロデューサーの観点で選考を行う“日本で唯一の個性を持つ新人監督賞”だ。「今後の日本映画界を背負う人材を育てたい」という映画製作者達の思いから1996年に創設され、日本のインディペンデント映画の先駆者である故・新藤兼人監督を呼称にいただいた本賞は、今年で23回目を迎える。
過去に本賞を受賞した是枝裕和、橋口亮輔、李相日、西川美和、佐々部清、土井裕泰、中村義洋、内田けんじ、森義隆、呉美保などの監督達の活躍から「現役プロデューサーによる新人発掘の目は間違いない」と、新人監督の登竜門として高く評価されるようになった本賞。
この度、選考の対象となった2017年12月から2018年11月に劇場公開された新人監督(長編処女作より3作品まで)の作品数は過去最多185作品に上り、厳選なる審査の結果、金賞に『鈴木家の嘘』野尻克己監督、銀賞に『生きてるだけで、愛。』関根光才監督が決定した。さらに本年度は、黒澤満氏に「日本映画製作者協会 特別賞」が贈呈されることも決定している。
授賞式は12月7日(金)正午より如水会館オリオンルームにて開催される。
『生きてるだけで、愛。』ストーリー
生きてるだけで、ほんと疲れる。鬱が招く過眠症のせいで引きこもり状態の寧子と、出版社でゴシップ記事の執筆に明け暮れながら寧子との同棲を続けている津奈木。そこへ津奈木の元カノが現れたことから、寧子は外の世界とかかわらざるを得なくなり、二人の関係にも変化が訪れるが……。
(C) 2018『生きてるだけで、愛。』製作委員会
この記事の画像一覧


