那須川天心vsフロイド・メイウェザーが話題のRIZIN大晦日大会(さいたまスーパーアリーナ)だが、MMAでも魅力的なカードが揃っている。
(11月29日の会見に出席した選手たち)
昨年、UFCから戦場を移すと圧倒的な強さを発揮、今やRIZINの“実力の象徴”となった感がある堀口恭司。この大晦日には、バンタム級の初代王座決定戦でダリオン・コールドウェルと対戦することになった。
コールドウェルは、UFCに続くアメリカのメジャー団体・ベラトールのバンタム級チャンピオン。まさに世界レベルのタイトルマッチということになる。
コールドウェルが勝てばRIZINのベルトが“海外流出”となるのだが、その可能性も含めて今後の展開は要注目。ベラトールとの提携から、堀口が来年の早い段階で敵地に遠征するプランもあるという。RIZINサイドとしては、堀口だけでなくRENAら人気選手の“全米デビュー”も視野に入れているそうだ。
(修斗での若手時代から注目されてきた佐々木。UFCを経て、成長した姿で日本マットに戻ってきた)
さらにこの大晦日大会では、元UFCファイターの佐々木憂流迦もRIZIN初参戦。榊原信行実行委員長も「気になっていた」という佐々木の魅力は華のあるファイトスタイル。それだけに地上波放送されるRIZNで一般層に知られる意味は大きいだろう。
初戦の相手はRIZINで成り上がってきたマネル・ケイプ。実力もキャラもある厳しい相手だが、佐々木にはその先も見えている。
「堀口選手は世界中の選手から闘いたいと言われている。僕も闘いたい」
会見でそう語った佐々木。堀口との対戦に値する選手だと証明することが、RIZINでの最初のテーマだと考えているようだ。UFCではフライ級だった佐々木だが、RIZINでは堀口同様、バンタム級に上げることになる。
(ライト級では来年、GPを開催。大晦日には出場選手選考マッチが行なわれ、矢地祐介はジョニー・ケースと対戦する)
その佐々木との対戦もアピールしたのがDEEP王者の元谷友貴。昨年、堀口のRIZIN初戦で判定負けを喫したが、そこから成長を果たして大舞台にカムバックしてくる。対戦するのは、やはり元UFCのジャスティン・スコッギンスだ。
佐々木vsケイプ、元谷vsスコッギンスの決定により、RIZIN軽量級の“激戦区”ぶりはさらに上昇。“平成最後の大晦日決戦”は来年以降の闘いを占うものとして重要になってくる。