立ち技格闘技イベントKrush、その年内最終戦が、12月16日に後楽園ホールで開催される。メインイベントはスーパー・フェザー級のタイトルマッチ。王者・島野浩太郎に大岩龍矢が挑む一戦だ。

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(ベルトと同等、あるいはそれ以上にKrushそのものへの思いが強いという島野)

(C)Good Loser

今年6月、郷州征宜に勝って新チャンピオンとなった島野は、今回が初防衛戦。しかしKrush初参戦は2011年であり、2014年にもタイトルに挑戦している。紆余曲折、苦闘の果ての戴冠だった。

だからこそ、Krushのリング、そのタイトルへの思いも強い。王座初挑戦の卜部弘嵩戦でも大健闘を見せており、実力を評価されていたからなおさらだ。島野は以前から「Krushのベルトは自分の一番の目標」と言い続けてきた。

チャンピオンになったことで「気持ちの質が変わりました」と島野。「ベルトは何がなんでも渡せない」というだけでなく、「Krushの試合に出ること自体が特別なこと」とも。

好戦的ファイトスタイル、KO力の高いパンチでKrushを沸かせてきた島野。Krushの魅力である倒し、倒されのドラマに、単なる勝ち負けにとどまらない価値観を抱いているのだろう。それを島野は「(Krushでは)見ている人に何かを感じてもらえる試合をしないといけない」という言葉で表現している。

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(島野の最大の武器はパンチ。KO決着の可能性が高いタイトルマッチだ)

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挑戦者の大岩は連勝中で絶好調。パンチの破壊力では島野と互角以上と言ってもいいかもしれない。試合は真っ向勝負の“激闘系”になりそうだが、両者には大きな違いも。それはKrushに愛着を持つ島野に対し、大岩は王座獲得の先にK-1を見ていることだ。

大岩の実力は認めながらも、島野は「通過点だと思って獲れるほどKrushのベルトは甘くないです」。「自分がどんな思いをしてKrushのベルトを獲ったかが(試合時間)3分3ラウンドすべてで出ることになります」とも語っており、Krush王者として、Krushファイターとしての感じさせた。

両者の思い、目指すものの違いが試合でどう出るのか。「Krushへの思いをぶつける」という王者・島野の闘いぶりに期待したい。

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