日本将棋連盟による12月24日週の公式戦は、先週21日に羽生善治前竜王からタイトルを奪取した広瀬章人竜王が、順位戦A級の対局に登場。今後の成績次第では、名人挑戦の可能性も十分にある。藤井聡太七段は2年前の12月24日にデビュー戦で勝利して以来、丸2年が経過。年末の2対局で、平成最後の年末を勝利で飾れるか。主な対局は以下のとおり。
12月24日(月曜日)
竜王戦6組 室岡克彦七段VS小山怜央アマ (携帯中継)
叡王戦本戦 佐藤天彦名人VS渡辺大夢五段 (ニコニコ生放送・携帯中継)
12月25日(火曜日)
竜王戦6組 神崎健二八段VS古作登アマ (携帯中継)
順位戦A級 広瀬章人竜王VS糸谷哲郎八段 (携帯中継)
初の竜王位を獲得した広瀬竜王にとって、タイトル奪取後は初となる対局。順位戦A級では現在4勝1敗で、佐藤天彦名人に挑戦する可能性も十分に残している。現在無敗の豊島将之二冠、5勝1敗の羽生善治前竜王とはいずれも直接対決を残しており、ここを制すれば渡辺明棋王への挑戦権を得ている棋王位とともに、一気に“三冠”まで駆け上がる可能性がある。対局の持ち時間は各6時間。
叡王戦本戦 行方尚史八段VS菅井竜也七段 (ニコニコ生放送・携帯中継)
棋王戦予選 高田尚平七段VS山本博志四段 (携帯中継)
棋王戦予選 勝又清和六段VS本田奎四段 (携帯中継)
ヒューリック杯棋聖戦二次予選 大石直嗣七段VS藤井聡太七段 (AbemaTV・携帯中継)
2016年12月24日にデビュー戦を行った藤井七段にとっては、プロとしての対局を始めて丸2年となる対局。一次予選を勝ち抜き、二次予選は2勝すれば決勝トーナメント進出になる。大石七段を下した場合は、久保利明王将か斎藤慎太郎王座の勝者という、どちらにしてもタイトルホルダーとの対戦となる。棋聖位は、豊島将之二冠が保持している。持ち時間は持ち時間は各3時間。
12月26日(水曜日)
竜王戦1組 豊島将之二冠VS三浦弘行九段 (携帯中継)
王位戦予選 片上大輔七段VS永瀬拓矢七段 (携帯中継)
王座戦二次予選 屋敷伸之九段VS飯塚祐紀七段 (携帯中継)
王座戦一次予選 佐藤慎一五段VS石井健太郎五段 (携帯中継)
王座戦一次予選 平藤真吾七段VS増田裕司六段 (携帯中継)
棋王戦予選 藤原直哉七段VS里見香奈女流四冠 (携帯中継)
今年度から「女流枠」で男性棋戦に復帰した里見女流四冠が、棋王戦予選にも登場。持ち時間は各4時間。挑戦者決定トーナメント進出までは、5連勝が必要となる狭き門だが、女流棋士として、初の予選通過なるか。
12月27日(木曜日)
竜王戦6組 伊藤博文七段VS橋嵜卓万アマ (携帯中継)
王位戦予選 稲葉陽八段VS阪口悟六段 (携帯中継)
王座戦二次予選 郷田真隆九段VS佐々木慎六段 (携帯中継)
ヒューリック杯棋聖戦二次予選 谷川浩司九段VS大橋貴洸四段 (携帯中継)
12月28日(金曜日)
竜王戦1組 木村一基九段VS松尾歩八段 (携帯中継)
叡王戦本戦 佐藤康光九段VS深浦康市九段 (ニコニコ生放送・携帯中継)
王位戦予選 広瀬章人竜王VS佐々木勇気七段 (携帯中継)
棋王戦予選 藤井聡太七段VS村田顕弘六段 (AbemaTV・携帯中継)
中2日で対局に臨む藤井七段。棋王戦は全8組に分かれて行われる予選トーナメントの8組に登場。4勝すると、挑戦者決定トーナメントに進出する。ベスト4まで勝ち上がると、2敗失格システムとなり、準決勝以降で敗れた棋士は敗者復活戦に回る。無敗で勝ち上がった棋士と、敗者復活戦の勝ち上がり者は挑戦者決定二番勝負を行う。今期は先日、初の竜王位を獲得した広瀬章人竜王が挑戦権を獲得し、渡辺明棋王との五番勝負を行うことが決まっている。
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