12月22日に総合格闘技界の異端児・青木真也の冠番組『AOKI AWARD』(AbemaTV)が放送。
このアワードは、青木が直近1ヶ月間で行われた格闘技の試合から独自の目線で最も興味深かった試合を選び選手に賞を贈るという、格闘技シーンを盛り上げるために企画・創設したもの。第10回は上久保周哉を選出。また、年間MVPとして佐藤天が選ばれた。
12月8日に実施された新生K-1初の大阪大会のメインイベントで、武尊vs皇治のタイトルマッチが実現。試合は大いに盛り上がり、勝利した武尊のマイクパフォーマンスも話題となった。
名前こそ出さなかったが、キックボクシング界の“神童”那須川天心との対決についてと思われる発言で「いろいろあるんですよ、正直わかってます」「実現するのってメチャクチャ難しいことなんですよ」と本音を吐露した武尊に、青木は「あれはシュートだったと思うわけ」と解説する。
「『いやいや、やんねーよ』って開き直ってるんじゃなくて、ちゃんとファンに言われることにムカついてたんだこの人と思うのが、俺はノれた」「そこに武尊の感情を見た」と武尊の発言を評価した。
「『本当に大変なんですよ』って言ってたの、俺も『知ってる』みたいな(笑)」と共感する青木は「枠の中から枠をはみ出す、あれは“猪木イズム”ですよ」と武尊の言動をアントニオ猪木のそれに重ねる。
しかし、試合の実現については「格闘技界のことだけ考えるとやんない方がいいと思うのよ。だってお互いの“庭”で、どっちかの庭に戻んなきゃいけないんで、どっちかがつぶれることになっちゃうじゃないですか」と武尊の胸中を推察しつつ、「でも、だからこそ出た言葉だと思うと、非常に感情がこもってて、シュートでよかったと思います」と、改めて武尊のマイクパフォーマンスに敬意を表していた。