今季のプレミアリーグも19試合を消化して折り返しを迎え、注目を集めているのがリヴァプールだ。ここまでのリーグ戦で、チェルシー、マンチェスター・シティ、アーセナルに引き分けたものの、16勝3分けの無敗を継続。早くも2003/04シーズンを無敗でリーグ制覇したインビンシブルズ(=無敗の軍団)ことアーセナルの再現に期待がかかる。
プレミアリーグだけに限らず、群雄割拠のトップリーグで無敗優勝は至難の業。そんな偉大な記録に挑戦しているクラブが日本にもある。それがフットサル界の超銀河帝国こと名古屋オーシャンズだ。
世界的にも稀な2度目の無敗優勝へ
実はこの名古屋オーシャンズは、2012/2013シーズンにも無敗優勝を達成している。フットサル界のスーパースターであるリカルジーニョを擁したチームは、24勝3分けの勝ち点75。2位のシュライカー大阪に22ポイント差をつける、ぶっちぎりでの無敗優勝を達成した。
当時は10チームの3回戦総当りで、1シーズンは27試合だった。現在はチーム数が増加し12チームの3回戦総当たりで33試合。27試合を消化した現時点で22勝5分けの勝ち点71。2位のシュライカー大阪に13ポイント差をつける独走状態となっている。
そんな名古屋オーシャンズは、前節に早くもプレーオフの出場権を獲得した。さらにプレーオフ決勝のチケットを手にすることができる、リーグ1位の決定にも王手をかけているのだ。
2位のシュライカー大阪は名古屋オーシャンズよりも消化試合が1つ多く、残りは5試合。そのため、残り試合を全勝した場合の最大勝ち点は73ポイントとなる。つまり、この勝ち点を名古屋オーシャンズが越えればリーグ1位が決定する。
現在の名古屋オーシャンズは上記にあるように勝ち点71。次節、1月6日に墨田区総合体育館で行われるアウェイのフウガドールすみだ戦で勝利するとリーグ1位が決定するのだ。
今季のフウガドールすみだ戦は1勝1分け。初戦は墨田区総合体育館で4-1と快勝するも、2戦目はホームの武田テバオーシャンアリーナで3-1とリードしながらも終盤の2失点でドローとされた。今季最後となる3戦目で勝利を手にしてリーグ1位を決めることができるかに注目だ。
また、シーズン無敗達成に向けて大きな山場になるのは最後の2試合。駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場で行われる第32節、第33節はFリーグ独特のセントラル開催となる。2日連続で試合が行われるために体力的にも厳しい戦いとなる。
そんな中、名古屋オーシャンズは今シーズンの2度の対戦で1勝1分けの湘南ベルマーレと対戦。さらに最終節では2位のシュライカー大阪との直接対決が控えている。
世界的に見ても稀な2度目の無敗優勝に向けて、2019年の名古屋オーシャンズの戦いに注目してもらいたい。
文・川嶋正隆(SAL編集部)
(C)AbemaTV