恒例となっているRIZINの大晦日大会、2018年は午前中の「平成最後のやれんのか!」から2大会(2部構成)で開催され、数多くの豪華カードがラインナップされた。

(RIZIN初代王者となった堀口。女子王者・浜崎とともに世界トップレベルのチャンピオンだ)
そのメインクラス、ラスト3試合はフロイド・メイウェザーvs那須川天心のボクシング・エキシビションに加えRIZINが初めて制定したタイトルの王座決定戦。男子バンタム級は堀口恭司vsダリオン・コールドウェル、女子スーパーアトム級は浅倉カンナvs浜崎朱加という組み合わせだ。
女子GP決勝でRENAを下し優勝、リマッチにも勝利している新星・浅倉。対する浜崎はアメリカの女子団体インヴィクタのチャンピオンになった選手で、世界トップと言える存在だ。
RIZINでの知名度では浅倉、しかし世界的な実績では浜崎という構図の女子王座戦。試合が始まると浜崎がその圧倒的実力を見せつける。スタンドの展開では的確なパンチを放ちつつ圧力をかけ、組めばアームロック。テイクダウンの攻防は浅倉も得意とするところだったが、柔道のテクニックで上になったのは浜崎だった。

(インタビュースペースで涙した浅倉だったが、「浜崎さんにベルトを守ってもらって、リベンジしてベルトを獲りたい」とも)
そしてそこから腕ひしぎ十字固め。逃げようとした浅倉をしつこく捉え続け、浜崎が2Rで一本勝ちを収めた。まさに世界レベルの強さだったと言っていい。RIZIN3連勝でJEWELS、インヴィクタに続いて3本目のベルトを巻いた浜崎は「防衛戦でも強い相手としっかり闘っていきたい」。一方、浅倉はインタビュースペースで「レベルの差を感じました」と語り、涙を見せる場面も。
男子のタイトルマッチも、世界レベルを感じさせる内容になった。UFCで活躍後、2017年からの活躍でRIZINを代表する選手となった堀口が対戦したコールドウェルは、アメリカのメジャー団体・ベラトールのバンタム級チャンピオンである。
打撃が武器の堀口に対し、コールドウェルはテイクダウンで知られる選手。堀口の強みが消されてしまう可能性もある、危険なマッチメイクだった。
実際、試合前半はグラウンドでアームロックを仕掛けられる場面もあり、堀口が劣勢の展開。しかし相手が相手だけに、想定内として冷静に対処できたようだ。3ラウンド、打撃を当て始めた堀口にコールドウェルはタックル。
このまま抑え込まれ続けると判定でも不利だったが、ここで堀口の下からのギロチンチョークが決まり、ベラトール王者がタップアウト。大逆転の一本勝ちは、RIZINのベルトを海外流出から救う大きな勝利でもあった。堀口曰く「日本で闘ってるのに負けてらんないでしょう」。
意外だったギロチンでの勝利だが、コールドウェルが過去にこの技で負けたことまで研究済みだったという。「(ギロチンは)プランにありました」と堀口。
ただ敗れたコールドウェルも充分に強さを見せており、「次はアメリカで、ケージでやりたい」と再戦を希望。堀口にも異論はない。この試合の前から、RIZINとベラトールの関係の中で堀口のベラトール出場、つまりアメリカ再上陸も計画されていた。
この名勝負の再戦、そこからさらなる闘いへ。RIZINは今まで以上にアメリカ市場を意識していくというだけに、2019年は“対世界”が重要なテーマになってきそうだ。
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