日本将棋連盟による1月7日週の公式戦は、8日に藤井聡太七段が新年初対局。昨年から全勝を続ける順位戦で、今期はC級1組の一期抜けに、あと3勝と迫っている。順位戦連勝記録を18に伸ばせれば、史上最多タイとなる。昨年、27年ぶりに無冠となった羽生善治竜王は、11日に順位戦A級で今年初の対局に臨む。主な対局は以下のとおり。
1月7日(月曜日)
叡王戦本戦 斎藤慎太郎王座VS渡辺明棋王 (ニコニコ生放送・携帯中継)
新年早々、タイトルホルダー同士が激突。昨年初タイトルを取った斎藤王座と、王将戦で挑戦権を獲得し、二冠も目指す渡辺棋王という好カード。勝者は本戦トーナメント準決勝に進出する。持ち時間は各3時間。
王位戦予選 中村太地七段VS及川拓馬六段 (携帯中継)
ヒューリック杯棋聖戦二次予選 広瀬章人竜王VS佐藤康光九段 (携帯中継)
ヒューリック杯清麗戦予選 清水市代女流六段VS谷口由紀女流二段 (携帯中継)
1月8日(火曜日)
順位戦A級 久保利明王将VS深浦康市九段 (携帯中継)
順位戦C級1組 近藤誠也五段VS西尾明六段 (携帯中継)
順位戦C級1組 杉本昌隆七段VS近藤正和六段 (携帯中継)
順位戦C級1組 阿部健治郎七段VS高野秀行六段 (携帯中継)
順位戦C級1組 船江恒平六段VS島朗九段 (携帯中継)
順位戦C級1組 藤井聡太七段VS富岡英作八段 (ニコニコ生放送・AbemaTV・携帯中継)
藤井聡太七段の新年公式戦の初対局。ここまで7戦全勝と文句なしの成績で、昨年のC級2組から続く順位戦連勝記録を「17」まで伸ばしている。過去の記録は中原誠十六世名人が持つ「18」で、あと1勝で史上最多タイだ。また残り3局を全勝すれば、文句なしで2期連続の“一期抜け”を達成し、来期のB級2組行きが決定する。現在、7戦全勝は藤井七段、師匠の杉本昌隆七段、近藤誠也五段の3人で、上位2人が昇級するため、師匠との「師弟昇級」についてもファンの注目を集めている。対局の持ち時間は各6時間で、藤井七段の先手番。
1月9日(水曜日)
竜王戦6組 山本博志四段VS西山朋佳女王 (携帯中継)
大阪王将杯王将戦一次予選 大平武洋六段VS杉本和陽四段 (携帯中継)
ヒューリック杯棋聖戦二次予選 丸山忠久九段VS八代弥六段 (携帯中継)
1月10日(木曜日)
順位戦A級 佐藤康光九段VS稲葉陽八段 (携帯中継)
順位戦B級1組 行方尚史八段VS斎藤慎太郎王座 (AbemaTV・携帯中継)
既に渡辺棋王が9戦全勝でA級復帰を決めた中、残る1つの昇級枠は大激戦。斎藤王座は6勝3敗で木村一基九段と並んでいるものの、昨年の成績を元にした順位では下回るため、星勘定で上回らないと昇級できない。持ち時間は各6時間で、斎藤王座の先手番。
順位戦B級1組 木村一基九段VS松尾歩八段 (携帯中継)
順位戦B級1組 渡辺明棋王VS畠山鎮七段 (携帯中継)
順位戦B級1組 谷川浩司九段VS菅井竜也七段 (携帯中継)
順位戦C級2組 高見泰地叡王VS瀬川晶司六段 (携帯中継)
1月11日(金曜日)
竜王戦2組 藤井猛九段VS村山慈明七段 (携帯中継)
竜王戦3組 鈴木大介九段VS中座真七段 (携帯中継)
順位戦A級 羽生善治九段VS三浦弘行九段 (AbemaTV・携帯中継)
昨年、27年ぶりに“無冠”と羽生善治九段の公式戦の新年初対局。あと1勝で逃したタイトル通算100期の大偉業だが、達成に一番近いのが名人のタイトルだ。順位戦A級は10人の棋士が6局ずつ追えて、豊島将之二冠が6戦全勝。羽生九段と広瀬章人竜王が5勝1敗で追いかける展開になっている。残り3局で豊島、羽生、広瀬の3人はそれぞれ直接対決があり、ここでの星のつぶし合いに競り勝てば、2期連続で佐藤天彦名人への挑戦権が獲得できる。なお、成績最上位者が複数出た場合はプレーオフが行われる。持ち時間は各6時間。
順位戦A級 広瀬章人竜王VS豊島将之二冠 (携帯中継)
大阪王将杯王将戦一次予選 渡辺正和五段VS本田奎四段 (携帯中継)
1月12日(土曜日)
ヒューリック杯清麗戦予選 石本さくら女流初段VSカロリーナ・ステチェンスカ女流1級 (携帯中継)
1月13・14日(日・月曜日)
王将戦第1局 久保利明王将VS渡辺明棋王 (将棋プレミアム・携帯中継)
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