“ひふみん”こと将棋の加藤一二三九段(79)が「夢の中で羽生さんと将棋を指していた」とツイートした。羽生善治九段(48)への愛があふれるつぶやきに、将棋ファンからは「素敵な夢ですね」といった反応が無数に寄せられた。
加藤九段は1月10日の未明に自身のTwitterを更新。投稿直後から「素敵すぎて、なんか涙がでそうです」「幸せそうですね!」といったリプライが続々と届いており、中には「勝敗は?」「やはり戦法は棒銀ですかね??」「やっぱりお昼はうな重でしたか?」と対局内容にまで踏み込んだ質問も。将棋ファンも“ひふみん”ならではの投稿に興味津々のようだった。
2017年に引退するまで、加藤九段は羽生九段と20回対局した。30歳以上も年齢が離れていることもあり、通算成績は加藤九段の6勝14敗だった。
加藤九段と羽生九段の対局といえば、1989年の1月9日に行われた第38回NHK杯戦の4回戦を連想する将棋ファンも多いだろう。61手目に羽生五段(当時)が放った▲5二銀打は今なお“伝説の一手”として語り継がれており、結果は67手で加藤九段が投了。その後、18歳の羽生五段は準決勝で谷川浩司名人(当時)、決勝で中原誠十六世名人と、名人経験者4人(3回戦で対局した故・大山康晴十五世名人を含む)に勝利してNHK杯を制し、将棋大賞の最優秀棋士賞を史上最年少で受賞した。ちょうど30年前、平成の始まりとほぼ同時に幕を開けた“羽生伝説”に立ち会った加藤九段だからこそ、平成が終わるこのタイミングで羽生九段との対局を夢に見たのかもしれない。
(C)AbemaTV