横綱不在で荒れた九州場所を13勝2敗で制し、自身初となる幕内最高優勝を22歳3カ月という史上6番目のスピードで達成した貴景勝(千賀ノ浦)がインタビューに応じ「(先場所)は良い面も悪い面もあった。もっと調子を伸ばしていかなければならないと感じた場所でもあった」と冷静に歓喜の場所を振り返った。
「場所前には優勝できるなど思っておらず、不思議な気持ちです」と話した貴景勝は、優勝することで「自分でも知らないところで、思った以上に多くの方が応援してくれている。本当に嬉しかった」と部屋の移籍騒動を乗り越え、改めてファンの有難さを再認識した様子。
ただ、1月13日から始まる初場所の土俵には進退をかけて臨む横綱・稀勢の里(田子ノ浦)をはじめ、横綱陣が戻ってくることもあり、厳しい戦いが予想される。真価が問われる初場所となるが、貴景勝の相撲が揺らぐ様子は微塵もない。
「まわしは取れないので、突き押し一本でいく。勝とうが負けようが“気持ちのいい突き相撲だった”と言われる相撲を取りたい」
小結から関脇に番付を上げ、大関取りも視野に入ってくる初場所で、上位陣を相手にどのような突き相撲を貫いて見せるのか。多くの相撲ファンが注目している。
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