<大相撲初場所>◇四日目◇16日◇東京・両国国技館
横綱・白鵬(宮城野)が前頭二枚目・北勝富士(八角)を突き落としで破り、初日からの連勝を4に伸ばした。攻め立てられた中、土俵際に右足一本で粘り、かかとを中心に1回転して逆転勝ちした、その脅威のボディバランスに、ファンからは「すごいバランス!」「粘りがやばすぎ!」と、大興奮の声が飛び交った。
横綱・稀勢の里(田子ノ浦)が引退した日、大横綱として白星を重ねられる理由の1つを見せつけた。3大関を破り勢いに乗る北勝富士に対して、突き押しで土俵際まで追い込まれたものの、体をのけ反らせながら、まずは左足一本になりつつ残すと、続いて右足一本で粘り、俵の上に乗った右かかとを中心にくるりと1回転。目標を失った北勝富士が土俵下へ落ちていくより少しだけ長く土俵にとどまった。
物言いがつくほどの際どい勝負ではあったが、ビデオで再確認しても白鵬の右足はしっかりと俵の上に乗っており、軍配どおり白鵬の勝利。館内は迫力ある相撲と、驚異的な粘りに大興奮となった。
AbemaTVで解説を務めた立田川親方(元小結・豊真将)も、この身体能力の高さを絶賛。「横綱の残り腰!かかとに目がついている。すごいですね。土俵際の身のこなしは真似できない」と声を大きくして賛辞を並べていた。
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