上野の東京国立博物館で16日から開かれている特別展『顔真卿 王羲之を超えた名筆』。顔真卿(がんしんけい)は中国・唐の時代の政治家で、その書は後世に大きな影響を与え、多くの中国国民も手本に学んでいるという。
「せっかくのチャンスなので。一生に一回は見に来たかった」「2カ月前から見に来ようと心に決めていた」「私の書道の先生もこれを見にわざわざ日本に来た」「(日本に来た目的は)大部分がこの展覧会」とこの特別展を見るために中国から来日する人もいるが、中でも注目を集めているのが758年に書かれた日本初公開の「祭姪文稿(さいてつぶんこう)」。顔真卿が親族を供養するために書いたもので、随所に感情の跡が見られるこの文書は“国宝級”とされている。