<大相撲初場所>◇七日目◇19日◇東京・両国国技館
前頭十五枚目の千代の国(九重)が前頭十四枚目・豊山(時津風)を首投げで下して6勝目(1敗)を挙げた。
過去の対戦は4度あり、2勝2敗の五分。しかしこの日は、六日目を終えて1敗を守る好調の千代の国の勢いが、豊山を圧倒。見事な首投げが決まると、投げられた豊山は土俵上で大の字になり、しばらく天井を見上げたままだった。
立ち合いから激しい突っ張りの応酬となった一番は、千代の国が引いた瞬間を見逃さなかった豊山が一気に前へ。しかし、土俵際まで押し込んだその瞬間、千代の国の首投げた綺麗に決まり勝負は決した。
AbemaTVの中継で解説していた元大関・琴欧洲の鳴戸親方は「お互いに自分の持ち味を出し切った。先手は千代の国だった。一度引いた際に豊山が中に入ったのだが、四つになったことで大丈夫だなと油断したところに、千代の国の思い切りのいい首投げが決まりました」と話した。
なお勝負がついた瞬間、館内はどっと沸き、視聴者からは「いい首投げだった」「大の字」「ひっくり返った」という声が寄せられていた。
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