「和製ヘラクレス」の異名を取り、パワフルな相撲と筋肉美、そのルックスから人気を博した元大関・霧島の陸奥親方が、前頭十枚目・阿炎(錣山)の魅力のひとつでもある、飾らず自由な発言について「言えることがうらやましい」と語った。
AbemaTVで解説を務めていた陸奥親方は、阿炎のインタビューシーンを見ると「私たちにはあまり理解ができない」とニヤリ。「10番勝って、また勝ちたいとか(自分は)言ったことがない。謙虚というか、勝ち越せればいいというような、内に秘めた感じだった。そういう風に言えることがうらやましいですね」と、力士たるもの多くを語らず、寡黙に戦うといった風潮から変わりつつある現状に、自身の経験も踏まえながらコメントした。「自分たちはインタビュールームでも、余計なことは言わないように」と、発言にかなり気を使っていたという。
なお、阿炎の師匠である元関脇・寺尾の錣山親方とは4歳違いで、ともに井筒部屋出身。阿炎の四股名の由来は、錣山親方が現役時代に呼ばれていたあだ名「あび」から来ているが、後輩力士に対しての名残か「今でも(錣山親方を)あびって呼びます」と明かした。
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