沖縄県名護市辺野古の埋め立ての賛否を問う県民投票の実施をめぐり、県議会の与野党は選択肢を「賛成」「反対」に「どちらともいえない」を加えた3択とすることで合意した。
これまで沖縄市など5つの市は、「2択では民意が反映されない」などとして不参加を表明。有権者の約3割が投票できない状況となっていたことで、県への批判が強まっていた。今回の合意で、2月24日に行われる投票は沖縄県の全ての地域で実施される見通しだ。
県議会で3択回答を検討する当初、自民党は「賛成」ではなく「普天間飛行場移設のための辺野古埋め立ては、やむをえない」「普天間飛行場移設のための辺野古埋め立ては、反対」「どちらとも言えない」とする案を主張していた。これを与党側の“オール沖縄”が拒否し、「賛成」「反対」「どちらでもない」の3択になった。
自民党の当初案について、臨床心理士で明星大学准教授の藤井靖氏は「『反対』だけが明確な直接的な表現なので、『やむをえない』が『はっきり賛成といえない人』まで取り込んでしまう」と指摘。また、投票結果が提示された際にも「『賛成とも位置づけできる票』が多く見える効果がある」、つまり「どちらとも言えない」が賛成寄りに見えてしまう可能性があったとした。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)








