2月16日に総合格闘技界の異端児・青木真也の冠番組『AOKI AWARD』(AbemaTV)が放送。このアワードは、青木が直近1ヶ月間で行われた格闘技の試合から、独自の目線で最も興味深かった試合を選び選手に賞を贈るという、格闘技シーンを盛り上げるために企画・創設したもの。第12回では中原由貴が選出された。
「青木真也のあ～だこ～だ」のコーナーで、青木は「修斗」と「ONE Championship」が独占パートナーシップを締結した話題に触れる。アマチュア修斗の王者が奨学生として＜EVOLVE MMA＞に招聘され、プロ修斗世界王者が自動的にONEの契約配下になるなどといった内容になっている。
青木は「『修斗』に夢見れなくて『PRIDE』に行ったから、あのときの辛い思いはいまだに思い出す『これ好きだけど、これやってたいけど、これじゃ飯食えねえよ』っていう悩み」と、苦境にあった時代を振り返る。
「とりあえず形になるってことじゃないですか、それは『夢が……』じゃないけど、僕は救われた気がしました」と胸中を吐露する青木だったが「いろんな価値観があるから面白いっていうのもあって、ONEだけの世界観は歪（いびつ）とも思う」と指摘。
「一社独占が一番怖い」と語る青木は「競い合ってONEも勝つし、RIZINも伸びて、UFCも……みんなで成長していくっていうのが本来（の在り方）だと思う」と提言した。
「どっか潰して自分が得しようっていう世界観でやって失敗したから、みんなで成長しようって感じなんじゃない？」と、ONE運営の思惑を推察する青木は「RIZINを目指す世界観が当然あってもいいし、今プロモーションが弱いけども、UFCを目指す世界観もあってほしい、それは強く思いますよね」と熱弁を振るった。
修斗については「自分たちの世界観を自分たちのハンドルを手放さないってことをプライドに持っていた集団」だとして「考えがあってなのか、何か事情があってなのか、それは僕には分からないけど、歴史的に大きな事案なんじゃないかと思う」と結論付けていた。
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