20~40代の男女を対象にした調査(クリエイティブサーベイ株式会社調べ)によると、男性のおよそ6割、女性の4割が「結婚願望がない」と答えたという。そんな中、自分自身に永遠の愛を誓い、自分と結婚式を挙げる「自分婚」を行う人が現れているという。
そんな"自分婚式"を挙げた一人が、花岡沙奈恵さんだ。自分婚を知ったのは、あるブロガーの記事がきっかけだったというが、当初はあまり興味がなかったという。しかし3、4年ほど前から、服装や食事など、小さなことから自分を幸せにすることに取り組む中で、自分と結婚するという気持ちが芽生えたのだという。
「子どもの頃から人の目を気にする方で、本当に好きなこととか、やりたいと思うことになかなか正直になれないことが多かった。人間関係もうまく築けなかず、どうして生きているんだろうと思っていた時期もあった。20代になって、働きはじめてから自分らしく生きていくためのアクションを起こすようになってきた。ある時、お風呂に入浴剤を入れて、お花を浮かべてゆっくり浸かっていた時に幸せを感じて、自分をもっともっと幸せにしてあげたいっていう気持ちが溢れてきた。それを叶えるために、自分と結婚しようと決意した。自分の中に男性的な自分と女性的な自分がいて、男性的な自分が"この子を幸せにしたい"という気持ちになった」。
昨年、表参道のレストランで開催した花岡さんの自分婚式の費用は約25万円。参列者は30名ほど(参加費8,700円)で、ドレスとケーキは友達が用意してくれたという。「始めは葛藤があって、やると決めて招待してからも"私なにやってんだろう?"ってすごく葛藤した。でも自分が心からやりたいと思うことをやりたいなと思って、ステージの上に一人で立ってウェディングドレスを着て、自分がこれからこういうことを大事に生きていきたいっていう思いを宣言した」。式を挙げることで、嫌いだった自分を好きになれたり、人生を振り返って大切な人が分かったり、将来どんな人生を歩みたいのかが分かったという。「色々な人たちと個性を活かしあって、人と共に生きていきたいんだと気付かされた。おかげで、周りにいる人たちへの感謝の気持ちも出てきたし、大切にするようになった」。
実際に自分婚を体験したAV女優の紗倉まなは「体験したことない感覚。当たり前だけど、撮影で着るのはと全然違う。自分の人生を尊重し、思いやって生きていくということをすごく感じた。自分の一面を発見できる、一人旅みたいな楽しさがあった」と感想を語った。
自分婚を挙げたからといって、誰かと結婚しないというわけではない。また、既婚者が自分婚式をしてもいいのだという。「自分一人だけで生きていくという宣言ではない。ご結婚された方や旦那さんがいてもやっていいと思う。誰といても結局死ぬまで一緒にいるのは自分だけ。どんなにパートナーがいても、子供がいても、その人たちにはその人の人生がある。自分の人生は自分しか歩めないので、既婚者の方でもパートナーとの関係をより良くしていくという意味でも自分婚は良いと思う」。
既婚者で自分婚を挙げたゆきえさんは「いわゆる結婚式を挙げたことがあるが、慌ただしくて緊張したし、感動を味わう時間もなかった。もう一度、ドレスを着た感動を味わいたいと思った」と話す。また、47歳の時に自分婚を挙げたというようこさんは「嫌いだった自分の人生に別れを告げて、自分を幸せにする!と決めた。自分と仲直りし、永遠の絆を繋ぐきっかけになった」と振り返った。
花岡さんは「子どもに関わる仕事をしているので、子どもたちにとって良い環境、良い社会ってどういうものか考えている。大事なのは、身近にいる親御さんや大人たちが生き生きとしていることだと思う。自分で自分を幸せにしていくことがしっかりできていれば、子どもたちにとって良い社会になっていくんじゃないかと思う。自分婚する・しないは別として、一人ひとりが自分の人生に責任を持って生きていける社会になっていけたら良いと思う」と語っていた。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)
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