2019年新春の新日本プロレスは、ジェイ・ホワイトと棚橋弘至とのIWGPを巡る争いと、内藤哲也とタイチとの抗争から発展したロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンと鈴木軍のユニット間闘争という2軸を中心に展開されていたが、それとは全く違った世界観でオールドファンを中心に見守ることになったのが、鈴木軍擁する「怨念坊主」こと飯塚高史の引退を巡る人間模様だ。
1.4東京ドームから2夜空けて会見で発表された、唐突すぎる飯塚高史の引退。近年のファンの目から見た飯塚といえば、会場を徘徊しながらリングに向かう姿と噛みつき、鋼の凶器・アイアン・フィンガー・フロム・ヘルを装着する凶器攻撃など、ワンパターンを貫くバイプレーヤー的な悪役レスラーというイメージだろう。