今度はマクドナルドで“バイトテロ”か。そこには、信号無視をする交通違反の瞬間も映っていた。
現場は片側1車線の道路。映像から、撮影者もバイクに乗りながら片手にスマホを持ち撮影していたとみられる。「赤信号です!」と叫ぶ撮影者も、赤信号のまま交差点に入りそのまま走行。この動画からは、少なくとも「前方不注視」「並走」「信号無視」の3つの道路交通法違反にあたる行為が見受けられるという。
日本マクドナルドも今回の映像を把握しているといい、「映像を見る限りはマクドナルドのバイク、ユニホームのように見えるので、事実関係を確認しています。事実確認がされた場合には厳正なる処分を行い、従業員教育を徹底していく」としている。
こうした従業員による不適切動画はこの1カ月ほどで相次いで発覚しており、“バイトテロ”動画として問題になっている。すき家の男性従業員が股間部にお玉をあてるなど店内でふざけている動画を発端に、くら寿司ではごみ箱に放り投げた食材をまな板に戻そうとする様子、ビッグエコーでは床にこすりつけた食材をフライヤーに投入、バーミヤンでは中華鍋から立ち上がった炎で火を付けくわえたばこ、大戸屋ではマスクで顔を隠した人物がズボンを脱いだ状態で下半身をお盆のようなもので隠しながらふざける様子が映っている動画などが発覚した。
一時期、Twitterを中心に炎上騒動が相次いだ際は「バカッター」と揶揄されたが、今回これらの動画はInstagramの「ストーリー」にあげられていることが特徴だ。元朝日新聞記者でBuzzFeed Japan記者の神庭亮介氏は、ストーリーが24時間限定で公開される、いずれ消える動画であることにひとつの要因があると指摘する。
「消えるということで、ハードルが低くなって投稿してしまう。また、インターネット上で公に公開されているものなのに、擬似的な身内意識を持ってしまう。『消えるからいいや』と過激化している」
神庭氏によれば、これまでのInstagramは「炎上しづらいメディア」だとされてきたという。それが炎上元になっている現状について、「“いいね!”と言い合うほのぼのとしたメディアだったが、Twitterに接続し『これが話題になっている』と炎上が始まる。インスタだからと安心してホイホイ動画アップすると、Twitterの“修羅の民”に見つかってしまう」との見方を示した。
一方、不適切動画をめぐっては、動画を投稿した本人を突き止めて名前や学校、住所などを晒して“制裁”するような動きもある。神庭氏はこれらが過剰に行われることについては懸念を示し、「『けしからん』と身元まで晒していくのは過剰制裁で、ネットリンチになりかねない。正義はすごく気持ちがいいしエンターテインメントだが、指摘する側もそれに酔いしれていないか、そのバランスは注意が必要」だとした。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)








