2月22日にシンガポール・インドアスタジアムでONEチャンピオンシップ「ONE:CALL TO GREATNESS」が開催される。日本からキックボクシングルールのスーパーシリーズにRISEフェザー級の工藤政英、女子ストロー級に初参戦となる三浦彩佳、バンタム級の今成正和の3選手が参戦する。
プレリミナリーファイト第2試合に登場する43歳のベテラン・今成はクォン・ウォンイル(韓国)と対戦。前回10月の大会で鮮やかな1本勝ちを極め、ONE再挑戦3戦目にして勝利を掴んだ。対戦相手のクォンは今年1月の試合でオランダのアンソニー・アンゲレンに右ストレートで1RKOデビューとインパクトを残している。MMAの戦績6連勝、アマチュア時代の柔術の大会を含めても8連勝と負け知らず。MMAでもパンチで1RでのKO勝ちが3回、RNC、パウンドでの1本とフィニッシュ率の高さからもポテンシャルの高さがうかがえる。今成としては得意のグランドに持ち込んでクォンに初の黒星をつけたいところだ。
一方、女子のONE契約選手として活躍中のVV Mei の1階級上のストロー級で参戦する三浦彩佳。長南亮率いるTRIBE TOKYO MMA所属の女子選手として、Deep Jewelsとパンクラスで7勝2敗(1無効)の戦績。時として華やかさも求められる女子格の世界で「戦う西内まりや」の愛称や計量時のビキニ姿など話題性もある選手だ。新設されたばかりのストロー級は、ONEのスーパーヒロイン、アンジェラ・リーの階級ということもあり注目度の高いリーグに飛び込むことになる。対戦相手はラウラ・バリン(アルゼンチン)。当初予定された選手と違うサウスポーの対戦相手という不利な点はあるももの、チーム一丸で準備、苦手な減量も無事こなして世界への挑戦となる。
そして大きな注目はRISEフェザー級王者・工藤政英とペッダム・ペッティンディーアカデミー(タイ)の対戦。初戦となった昨年10月の大会では判定負けを喫したがタイ人選手相手に接戦を演じた。対戦相手のペッダムは元ルンピニースタジアム認定バンタム級1位より強豪となるが、ローとボディー中心に組み立てた前回の試合からクリティカルなダメージを重視する傾向のあるONEの独特の傾向への対応や、やや広いケージでのキックという珍しい環境への適応などが課題になりそうだ。
なおアトム級で参戦予定だったV.V Meiとメン・ボー(中国)のカードは対戦相手のメンの怪我により開催2日前に中止が発表された。すでに本人もシンガポール入りしており、ツイッターを通じて現地から中止を発表、12月の復帰戦に勝利し好調だっただけに仕切り直しとなる次戦に期待したい。
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