北海道地震、ネット上には子どもたちへの影響・PTSDを懸念する声
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 21日に発生した、北海道胆振地方中東部を震源とする地震。気象庁の松森敏幸地震津波監視課長は会見で「まずこの地震だが昨年9月6日に発生した平成30年北海道胆振東部地震の一連の地震だ」とした上で、当分の間は同規模の地震が発生する可能性がありることから、注意が必要とした。

 ネット上には「被害などはありませんでしたが、昨年の地震を思い出し、子供達が不安がっておりました。Jアラートの音もやっぱりドキドキします」など、子どもたちへの影響を心配する投稿が多く見られる。むかわ町で書道教室を営む久保田夕子さんは子どもたちの変化について「子どもたちは去年の地震から3~4週間経ってポツポツと地震の話をするようになった」「小5の男子生徒は昨日の地震で怖くて一人で眠れず母親と一緒に寝たと言っていた」と話している。

 こうした地震災害とPTSD(心的外傷後ストレス障害)の問題について、福島県立医科大学附属病院の前田正治医師(精神科)は「前回の喪失感が大きい人ほど、重複トラウマになりやすい。中でも支援が難しい高齢者などの""被災弱者"を見ることが重要。次に子どもの面倒を見ている親。被災した行政職員の疲弊も強い」と話す。また、青木病院院長の飛鳥井望医師は「PTSDになった方はぶり返して不安になる可能性はある。ただし、ストレス反応が出ても一時的なものなので深く考えない方がいい」としている。

北海道地震、ネット上には子どもたちへの影響・PTSDを懸念する声
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 元気象庁長官の山本孝二氏は「地震に遭った方は経験したことのない恐怖感に襲われているので、周囲が支えていく構造を作っていかないといけない。西日本豪雨の時にご高齢の方がお話されていたのは、高校生のボランティアの方が来てくれて話ができたことがすごく心のやすらぎになったと。そういう機会を作ってあげることが大事だと思う。また、地震が起きた時にお母さんがお子さんと一緒に"地震だ"などと大きな声を出すと安心するという話しもある。声を出すことで心を爆発させ、次の行動に移りやすくなるようだ」と話した。

 コンサルタントの宇佐美典也氏は「子どもはルーティーンが崩れると大変だと思う。普段から親戚や友達の家などを体験しておいたり、いざという時の逃げ場を作ったりしておくことが大事だと思う」と話していた。


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