一橋大法科大学院に通っていた男子学生が同性愛者であることを同級生に口外されたことに悩み転落死した事件をめぐり、遺族側が大学を提訴した民事訴訟の判決があす言い渡される。 
 発端は亡くなる4か月前、2015年4月のこと。男子学生Aさんが同級生の男性Bさんに思いをLINEで告白したことだった。その2か月後、Aさんは同性愛者であることをクラスメイトが参加するLINEグループで暴露される。本人の意に反して第三者に暴露する行為、いわゆる「アウティング」だ。Aさんは精神的なショックから、男性を見ると動悸や吐き気などの症状が発作的に出るようになり、差別などの不安から授業にも出席できなくなり、苦しみを抱えながら亡くなった。