2月22日、シンガポール・インドアスタジアムで開催されたONE Championship「ONE:CALL TO GREATNESS」。本大会にも日本から3選手が参戦し、4戦目となるバンタム級の今成正和と、初参戦の三浦彩佳がそれぞれ1Rで一本勝ちの鮮やかな勝利を収めた。
昨年、DEEPの2階級王者としてONEに再挑戦、判定で2連敗していた今成は、昨年10月のミャンマー大会に緊急参戦。ラディーム・ラフマン(シンガポール)に腕十字で1本勝ちして3戦目で勝利したが、今回はDEEPへの参戦歴もあるクウォン・ウォン・イル(韓国)との対戦となった。
長身でリーチにも大きな差があるイルとの対戦は、序盤から今成が得意の足関節を狙う展開に。イルも距離をとって警戒するが、3度目のトライで右足を捉え、両足で巻き込むようにヒールホールド。ほぼ抵抗なく極められたイルがタップし僅か53秒で決着した。
この試合で1本勝ち2連勝を決めた今成。ようやく「足関十段」の異名どおりの戦いを体現してみせた。38歳のベテランとはいえ1本にこだわる決定力の高さはONE随一。他の選手にはないユニークな戦術を持つキャラも含め、今後のバンタム級戦線の台風の目になりそうだ。
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