将棋の順位戦A級の最終9回戦が3月1日に行われ、羽生善治九段(48)が広瀬章人竜王(32)に104手で勝利し、7勝2敗でリーグ戦の全9戦を戦い終えた。現在、豊島将之二冠(28)が久保利明九段(43)と対局中で、豊島二冠が敗れた場合、羽生九段とのプレーオフが決定する。
昨年12月に竜王戦七番勝負でフルセットを繰り広げた2人の対局は、中盤までがっぷり四つ。終盤、羽生九段が勝負手を繰り出し、鮮やかな勝利。昨年、タイトル通算100期の達成寸前で阻まれた借りを返した格好となった。
豊島二冠は現在7勝1敗で、久保九段に勝利すればその時点で8勝1敗となり、佐藤天彦名人(31)への挑戦権を獲得。敗れると7勝2敗で豊島二冠と羽生九段が並ぶため、規定によりプレーオフで挑戦者を決める。