物別れに終わった2回目の米朝首脳会談。米ニューヨーク・タイムズによると、トランプ大統領は会談初日の夕食会で核の完全放棄を制裁解除の条件として提案し、非核化の定義を明記した文書を金正恩委員長に手渡したという。これに対し、金委員長は「核の完全放棄にただちに踏み切れるほど米朝の信頼関係は十分ではない」と反論し、合意に至らなかったということだ。
「十分な信頼関係があるはず」という前提で全ての核施設廃棄を求めたトランプ大統領と、「信頼関係は十分ではない」と反論した金委員長。両者の“信頼のズレ”について、フリーアナウンサーの柴田阿弥が4日放送のAbemaTV『けやきヒルズ』で持論を展開した。
「1回しか会っていないのにそんなに簡単に信頼関係ができるのか」とトランプ大統領の認識を疑問視する柴田アナ。これに対し、臨床心理士で明星大学准教授の藤井靖氏は「トランプ大統領が成果をあげるうえで、北朝鮮は重要な交渉相手。これまでビジネスでもディールでも、信頼感を持つことが結果に結びつくという成功体験が多かったのだと思う」との見方を示す。
さらに、柴田アナは「首脳に限らず会社でも…」と切り出し「『僕は好かれていて、人脈も広くて~』と言っている人が、影では『口が軽くて嫌』だと言われているパターン。私の場合、『俺が柴田を育てた』『俺は売れる前からアイツは違うと思っていた』という人が20人くらいいる(笑)。誰も目にかけてくれなかったのに、なんでああいう人が生まれるんだろう」と、身近な場面で起こる認識差に言及。
藤井氏が「それをひとつの話のタネにするということと自己顕示があるんだと思う」と返すと、「17歳から働いてきて思うのは、そういうことを話す人はいらないし、それを信じてしまう人とも距離を置いて、本質を見極められる人が友達にいてくれればいいと思う」と自身の考えを述べた。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)







