こんにちは。青木真也です。
試合1カ月前です。そうです、3月30日のONE日本大会です。試合前にはメディカルチェックがありまして(血液、身体検診、脳、眼)、先日指定の項目を済ませてきました。試合前のメディカルチェックは毎度、感情が入り混じります。何かの項目が通過しないで、試合ができないようになれば、試合をしなくていいのにと毎回、思います。実際に試合ができなくなったら、それはそれで大問題ですし、涙を流して悲しむのだとは思いますが、それほどまでに試合はしたくないのです。したい気持ち半分、したくない気持ち半分です。だって怖いじゃないですか。でもやりたい気持ちもあるから、やめるにやめられないのですが。
メディカルチェックは指定の項目は無事に通過して、提出しました。大会側から「完璧よ!東京で会おう!」的な返信が来て、これでまた腹がきまりました。そうなのです。僕がやるしかないのです。代わりがきかないし、僕しかいないのです。観念しろ。覚悟しろ。試合までの期間はコツコツとこなしていくことで腹を決めていくのです。
試合までの1カ月で思い通りにいくこと、いかないことが出てきます。思い通りにいかないことのほうが多いでしょう。何が起こっても懸命に向き当って対処していこうと思います。苦しいのも怖いのも当たり前でやる以外の選択肢はないんだと自分へのメッセージを改めてここに書いておきます。
3月は求心力のある格闘技興行がいくつも開催され、「格闘技ブーム」の機運高まるぜ! 的なリリースがAbemaTVから流れ、どうやら格闘技の流れがいいようです。ホントかよ!? もちろん、僕は全く浮かれていません。
いい時代も悪い時代も知っているし、景気の動向によってやること、やり方が変わるわけではないです。いい時も悪いときも格闘技への向き合い方は変わらずに愛をもって向き合ってきました。格闘技が大好きだし、格闘技は人を立ち上がらせ、立ち向かわせる活力になる仕事として、価値があると信じています。景気いいぜ!ヒャッハー!と浮かれて愛のない仕事をしてると、一過性の仕事で終わってしまうので、頑張らなくっちゃ!
格闘技ブームであってもなくても、前にあることを最高の品質で仕上げられるように、日々をコツコツと頑張っていきましょう。
文/青木真也(格闘家)
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