1月26日に後楽園ホールで行われたKrush.97において、Krush期待の女子選手がプロデビュー戦を白星で飾った。若干19歳にして、格闘技歴10年の菅原美優。その可愛らしさから、前日計量の様子を報じたメディアの多くは菅原のことを「美女」と形容した。
 プロとしてリングで戦っていく以上、特徴はどうであれ“話題性”は重要だが、菅原は1R開始わずか13秒で、“見た目だけではない”ことをリングで証明してみせた。右からの返しで繰り出した強烈な左フックが、対戦相手の豊嶋里美を見事に捉えた。目の覚めるようなダウンシーンだった。しかし当の本人は「全然覚えていないんです。自分のどのパンチで相手が倒れたのか……。ただ、返しの左フックは練習していました。とにかく身体に覚え込ませるように」と振り返る。開始13秒のダウンは、その成果だった。