ついに東京地裁がカルロス・ゴーン被告が保釈を認めた。しかし、日産の社員には動揺が広がっているという。
 ある日産社員は取材に対し「ずいぶん長くなっているが、なぜこんな時期に保釈されたのかなと。そこら辺の事情がよく分からないので非常に不安だという人が多い」と話す。
 ゴーン被告への取材経験もある経済ジャーナリストの井上久男氏は「日産社内は動揺していると思う。九州工場などにも取材に行ったが、基本的には箝口令が敷かれている。来月8日の臨時株主総会でゴーン被告は取締役を解任される予定だったが、その前に拘置所から出てきて、取締役会に出たいというようなメッセージを出せば、西川社長は嫌だと思うだろう。今後は自由度が増すし、弁護士とも頻繁に会えるようになる。色々な形でメッセージが発信できるし、口裏を合わせることもしやすくなる。日産社内にいる、ゴーン氏を支持している人たちへのメッセージも発信しやすくなる」と話す。