ついに東京地裁がカルロス・ゴーン被告が保釈を認めた。しかし、日産の社員には動揺が広がっているという。
ある日産社員は取材に対し「ずいぶん長くなっているが、なぜこんな時期に保釈されたのかなと。そこら辺の事情がよく分からないので非常に不安だという人が多い」と話す。
ゴーン被告への取材経験もある経済ジャーナリストの井上久男氏は「日産社内は動揺していると思う。九州工場などにも取材に行ったが、基本的には箝口令が敷かれている。来月8日の臨時株主総会でゴーン被告は取締役を解任される予定だったが、その前に拘置所から出てきて、取締役会に出たいというようなメッセージを出せば、西川社長は嫌だと思うだろう。今後は自由度が増すし、弁護士とも頻繁に会えるようになる。色々な形でメッセージが発信できるし、口裏を合わせることもしやすくなる。日産社内にいる、ゴーン氏を支持している人たちへのメッセージも発信しやすくなる」と話す。
その上で井上氏は、ゴーン被告が「私は無実で、いかに濡れ衣を着せられているか、いかに西川氏が私のことをはめたか」と訴えたいのではないかと推測する。「有価証券報告書の虚偽記載については5年分と直近3年分の2回に分けているが、直近の3年については西川氏もサインをしていると言われている。なぜ検察は西川氏を捕まえないのかということを主張する可能性がある。報道によると、オマーンにも日産から多額のお金が流れているというようなことが言われている。これについては日産社内でも色々と変な話がある。最近取材をしたら、元幹部の方がオマーンに出張に行ったときに、お土産に時計をもらったそうだ。鑑定すると400万円もするということだったので、もらうわけにはいかないと秘書室に持っていったら、"皆さんもらっているので、あなただけ返すと角が立つ"と言われたと。オマーンの問題ではゴーン被告が4度目の逮捕をされる可能性もあるが、日産がちょっとおかしな動きをしている地域でもある」とした。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)









