3月10日に開催される『K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~K'FESTA.2~』。試合に先駆け、スペシャルゲスト解説を務めるK-1 WORLD MAX 2003&2008世界王者・魔裟斗が「注目する試合ベスト5」をピックアップし、そのポイントについて語った。
ベスト3に魔裟斗が挙げたのは、初代K-1 WORLD GPウェルター級王者・久保優太と城戸康裕の試合。
注目ポイントについて「お互い、ベテランですよね。特に城戸は当時の『K-1(WORLD)MAX』から出てる選手、僕と同じ時代を戦ってきた」と城戸のキャリアを評価して「やっぱりそれなりの経験を経て強くなっていってるので、老獪なテクニシャン同士の戦いになる」と展開を予想する。
城戸には顔面膝蹴りやハイキックといった一発はあるとしながらも「久保選手の言うように、“塩試合”になる可能性もすごい高いですよね」と、技巧派同士の戦いだからこそ派手な展開になり難いとも分析した。
今回の試合について「城戸は自分で言う通りの“エンターテイナー”なんで、入場前の煽り映像から全てが“城戸ワールド”なんでね、そこは城戸にしかない世界を持ってますね。対する久保選手も、一見可愛い顔してるじゃないですか? ナヨナヨってした顔してるけど、実はリングに上がると全く違う顔しますからね、実は悪魔みたいな顔持ってますから、そういう“ギャップ”も楽しめるんじゃないかなと」と、それぞれの魅力を語る魔裟斗。
試合前の記者会見は終始和やかなムードだったが、これについてはムエタイ選手を例に挙げて「ムエタイの会場に行くと、自分と戦う選手が隣でマッサージとかしてもらってる。っていう状況でリングに上がったら戦うわけですよ」と解説。
「ムエタイ選手って何百戦もやってるわけじゃないですか、久保も城戸も50戦以上戦ってますから慣れてるんですよね。だけどリング上がった瞬間スイッチが入って、戦えるモードに。“笑いながら人を殴れる”っていう、そういう人たち」と、ベテランならではのすごみについて語る。
さらに城戸については「『最後のチャンス』と思って練習していると思いますよ。いつもニコニコしてるけど、あの裏側の本心は『何がなんでもベルトが欲しい』と思ってると思いますよ」と、内なる想いを推察した。
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