10日、『カンニング竹山の土曜The NIGHT』(AbemaTV)が放送された。
今回は、福島で海洋調査を行うチーム「うみラボ」の小松理虔氏の案内のもと、復興する福島県を“社会科見学”することに。廃坑となった炭鉱や最新の火力発電所に加え、福島産の農水産物が堪能できるオススメのスポットなどを訪ね歩いた。
まず「常磐炭鉱跡」などかつての炭鉱に関する場所を訪れた竹山らは、次に東北電力に売電しているという常磐共同火力の勿来発電所を一望できる場所へ。小松氏は「常磐炭鉱の関連会社が、石炭は斜陽産業になってしまったけれども、その石炭を利用して発電事業を始めたという火力発電所」と説明する。
最新の火力発電施設も現在建設中とのことで、竹山は「一度石炭が終わったと思いきや、実は終わっていなくて最新の施設で石炭を利用して電気を作っている」とコメント。小松氏によれば「原発が稼働していない状況で、火力発電所をフル稼働しないと電気を賄えない」という現状があり、石油だけに頼るリスクを避けるためにも石炭が必要になるという。
かつては二酸化炭素が出るなど公害のイメージが強かった石炭火力発電所だが、最近は技術向上によって改善されているそうで、小松氏は「世界でも最新に近い発電所が、ある種復興のシンボルとして建設中」と説明した。
発電所が見える海岸線には防潮堤が整然と建てられており、竹山は「震災前と景色が違いますよね」とコメント。かつてこの場所には集落があったそうで、小松氏は「単純にこれから新しい発電所が始まるということだけではなくて、かつてこの地区にはたくさんの人が住んでいたこと、その土地の上に新しい発電所ができるということも噛みしめておきたい」と訴える。
これを受けて竹山は「このきれいな海から津波が来て、建物と命と全部持っていかれている。それを想像しなきゃいけない、忘れちゃいけないっていうことですよね」と理解を示しつつ、「美しいのは美しいもんな、この今の景色が…」と複雑な思いを吐露した。
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