将棋の順位戦B級1組の最終戦となる13回戦で、渡辺明二冠(34)と斎藤慎太郎王座(25)が、現在対局中だ。既にA級復帰を決めている渡辺二冠は、勝てば1997年度の丸山忠久九段(当時七段)以来、史上2人目となるB級1組12戦全勝となる。
渡辺二冠は昨期、A級から降級し、今期は復帰を目指しての戦いが続いていたが、1回戦から快進撃を続け、13人の中で唯一全勝をキープ。残り3戦だった9連勝の時点で、わずか1期でのA級復帰を決めていた。その後の快進撃は続き、ここまで無傷の11連勝。この対局に勝てば21年ぶり史上2人目の快記録達成となる。
対戦相手の斎藤王座は、今期初めてタイトルを獲得。この対局に勝利すると8勝4敗となり、現在7勝4敗で並んでいる木村一基九段(45)の結果待ちとなる。ともに勝利した場合は、前年成績を元にした順位で上回る木村九段が昇級。斎藤王座が勝ち、木村九段が敗れた場合のみ、斎藤王座が初のA級昇級となる。
対局の持ち時間は各6時間で、先手は斎藤王座。終了は今夜遅くになる見込み。正午からの昼食休憩で、渡辺二冠は「肉豆腐定食 みそ汁なし もち追加」、斎藤王座は「じょい豆腐定食」と、いずれも豆腐料理を選択した。注文した「みろく庵」は、長年棋士の胃袋を支えた御用達の店だったが、今月末での閉店が決まっている。AbemaTVでは、この対局を終了まで生放送する。
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