複雑な家庭環境にある生徒を演じた「女王の教室」(2005)、綾瀬はるかの子供時代を泣きの演技で魅了した「白夜行」(2006)。たぐいまれなる表現力から天才子役の名をほしいままにした女優の福田麻由子も、すっかり大人の24歳になった。芸歴20年というキャリアを持つ福田が、映画『ラ』(4月5日公開)で演じるサイコチックな女性ゆかりは、女優としての新境地を感じさせるほどのインパクトがある。その迫真演技の源は、20歳で挑戦した日雇いアルバイト経験にあった。