「最速・最強」の興奮が帰って来る。AbemaTVは、同局の「将棋チャンネル」によるオリジナル対局番組「AbemaTVトーナメント」の第2回大会の放送日時を4月11日、発表した。初回は4月28日午後8時から。また、4月27日には同日行われるニコニコ超会議2019、およびニコニコ生放送内で、対局の一部を先行公開することも同時に発表した。
AbemaTVトーナメントは、羽生善治九段の着想から作られた持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算される独自ルール。チェスで用いられることが多いフィッシャールールによるもので、一度の対戦で棋士は三番勝負を行い、先に2勝した者が勝ち上がる。1局あたり約30分のスリリングな勝負が繰り返され、第1回大会でも話題となった。この第1回大会で優勝したのが藤井聡太七段。今回は初代王者のシード棋士として、同じくシードの渡辺明二冠ともに、本戦から出場することが決まった。連覇を目指す藤井七段は「前回優勝者としての強さを見せられるように頑張りたい!」と、意気込みのコメントを発表した。
予選はA~Cの3ブロックに分けて行われ、4人の棋士が三番勝負で2回勝てば本戦決定、2回負ければその時点で脱落、というルール。予選12人から6人が本戦に進み、8人でトーナメントを行う。超早指しの三番勝負とあって1局目から3局目まで、対局者の間でも勢いが行き来するシーンが、今回も多く見られそうだ。
27日には、先日発表されたAbemaTVとniconicoのパートナーシップ締結を記念した企画として、ニコニコ超会議内にWi-fiと無料充電を提供する専用トラック「AbemaTV Wi-fiトラック」を設置し、内蔵スクリーンで一部の対局を先行で公開する。ニコニコ生放送でも同内容を放送するほか、第1回大会の模様を20日から7日連続で放送することも決まった。
参加棋士には前回準優勝の佐々木勇気七段、第1回女流AbemaTVトーナメントの優勝者・伊藤沙恵女流二段のほか、ベテランから若手まで実力者が勢ぞろい。人間の能力の限界に挑戦する、超高速の戦いがまもなくスタートする。
◆藤井聡太七段コメント全文
菅井竜也七段、糸谷哲郎八段は早指しに強いという印象があるので今回のルールのなかでどのような指し回しをするのか注目しています。木村一基九段は、今回唯一の40代の棋士なので年齢を重ねるにつれて大局観が磨かれて、良い手が見えるようになる面もあると思うので、今回の早指しというルールの中でも非常に素晴らしい指し回しを見せてくれるのではないかというふうに期待しています。佐々木勇気七段は、前回の決勝でも苦しめられましたし大変な強敵だと思います。前回優勝者としての強さを見せられるように頑張りたいです!今回も出場するからには、連覇を目指して一局一局頑張ります!
<予選Aブロック>
佐々木勇気七段
菅井竜也七段
近藤誠也六段
大橋貴洸四段
<予選Bブロック>
糸谷哲郎八段
中村太地七段
都成竜馬五段
佐々木大地五段
<予選Cブロック>
木村一基九段
増田康宏六段
八代弥六段
伊藤沙恵女流二段
<本戦トーナメントシード>
藤井聡太七段
渡辺明二冠
【放送スケジュール】
<予選>
4月28日(日)夜8時~予選Aブロック<前編>
5月5日 (日)夜8時~予選Aブロック<後編>
5月12日(日)夜8時~予選Bブロック<前編>
5月19日(日)夜8時~予選Bブロック<後編>
5月26日(日)夜8時~予選Cブロック<前編>
6月2日 (日)夜8時~予選Cブロック<後編>
<本選トーナメント1回戦>
6月9日 (日)夜8時~
6月16日(日)夜8時~
6月23日(日)夜8時~
6月30日(日)夜8時~
<準決勝>
7月7日 (日)夜8時~
7月14日(日)夜8時~
<決勝>
7月21日(日)夜8時~
(C)AbemaTV