将棋の名人戦七番勝負第2局が4月23日、山口県萩市の「松陰神社 立志殿」で行われ、対局は0時半から1時間の昼食休憩を終えて、再開した。2日目は豊島将之二冠(28)が封じた53手目から再開したが、昼食休憩までの3時間半で、進んだのはわずかに6手(59手目)。間もなく攻防が本格化すると見られる。挑戦者の豊島二冠は名人戦初挑戦、佐藤天彦名人(31)は防衛すれば4連覇となる。
佐藤名人の先手で行われた第1局は千日手が成立、2日目の午前から先手・後手を入れ替えての指し直しとなり、豊島二冠が快勝した。第2局は初日から序盤戦が長く進行し、2日目も豊島二冠がいきなり1時間35分の長考。中盤、終盤に向けて、ここはじっくりと時間を使う場面と判断したと見られる。なお昼食は佐藤名人が「インド風スパイシー長州鶏カレー」、豊島二冠が「うな重」を注文。休憩前の残り持ち時間は、佐藤名人が3時間16分、豊島二冠が3時間19分と互角。