将棋の藤井聡太七段(16)が4月24日、竜王戦4組ランキング戦準決勝で、高見泰地叡王(25)に125手で勝利し決勝に進出、同組2位以上を決めたことで、デビュー以来3期連続昇級となる、3組昇級を決めた。次局の決勝で勝利すれば、3期連続優勝・本戦出場が決まる。
デビュー以来の29連勝、史上最年少での七段昇段など、数々の記録を打ち立てた相性のいい竜王戦で、藤井七段は高見叡王相手に終盤まで苦戦。それでもお互いの持ち時間が30分ほどになったあたりから形勢が互角に。その後は持ち前の終盤力を見せて、若きタイトルホルダーを押し切った。対局終了後には「中盤で誤算があって。そのあたりで形勢を損ねてしまいました。苦しい展開が続いていた気がします」と熱戦を振り返った。また3期連続での昇級については「結果を1つ出せたことはうれしく思いますし、決勝でいい将棋が指せるように頑張りたいと思います」と、本戦出場に目を向けていた。
次局の決勝で勝利、優勝すると、6組・5組・4組と3期連続で優勝することとなり、これは2011~2013年で達成した永瀬拓矢七段(26)以来の快記録となる。3期連続優勝では、木村一基九段(45)が2001年から4組・3組・2組で優勝したこともある。
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